ベタが横になる?考えられる3つの理由と対策方法を解説!

ベタが横になる?考えられる3つの理由と対策方法を解説!

ベタはその美しさとともに、個性豊かな仕草も魅力の一つです。

飼育していると様々な行動を見せてくれますが、ときどき聞かれるのが

「ベタが横になっているけれど、大丈夫?」

というもの。

今回は、ベタが横になってしまう理由と対策について解説します。

ベタが横になる理由

寝ている

ベタの寝姿について、「横になって眠る」という意見と、「横にならない」という意見に分かれています。これは、どちらも正解といえるかもしれません。

ベタはもともと、何かに寄りかかるようにして眠る習性があります。

水草があれば、水草に寄りかかるようにして眠る場合がほとんどです。

そして、寄りかかるのにちょうどいいものがないと、水底に沈んでなんとなく斜めになって眠ることがあります。この姿が、横になって眠っているように見えることがあるのです。

また、寄りかかり方によっては横向きに倒れているように見えるかもしれません。

この場合、ベタそのものには何か異常があるわけではないので、焦る必要はありません。

眠った状態で横向きになるので、起きれば普通に泳ぎだします。

ただし、水底で眠ると腹びれや尾びれの下半分などひれの一部が傷んでしまうことがあります。

あまり複雑なレイアウトは不向きですが、寄りかかれるような水草などは入れてあげた方がいいでしょう。

最近では、ベタが休憩しやすいように作られた専用の人工水草もあります。

生きた水草では手入れが大変そう、と思う方は、そういったグッズを使うといいでしょう。

浮袋の異常

これは、ベタが何らかの病気になっているケースです。

水中では、浮袋の浮力を利用して体のバランスを保っているため、浮袋に異常があると体をまっすぐに保てなくなります。このとき、見た目には横倒しになっているように見えることがあります。

症状にもよりますが、軽度の場合はベタが気を抜くとだんだん横向きに倒れはじめ、気を取り直すとバランスが戻る、といった行動をとります。

重症化すると、どうやっても自力でバランスを保つことができず、横倒しでもだえるような泳ぎかたになります。

こうなると、治療は困難です。細菌感染により発症している場合が多いため、水温を上げ、0.5%の塩水で飼育し、必要に応じて魚病薬を投入しましょう。

病気はとにかく予防が第一なので、日ごろから水質と温度を適切に管理することが大切です。

胃にガスが溜まっている

これも、ベタの体調不良の一種です。
食べたものがうまく消化できず、胃など体内に残り続けると、腐敗してガスが発生します。

自力で浮力をコントロールできるのは浮袋だけなので、胃にガスがたまると体のバランスを保てなくなります。

すると、胃のある部分を上向きにして倒れてしまうのです。横向きに倒れることもあれば、腹部を上にして逆さまになることもありますが、多くの場合は水面付近に浮いてしまいます。

しばらく水深を浅くしてやるとガスが排出され、元通りになりますが、細菌感染で浮袋に異常がある場合との区別が少し難しいかもしれません。

人工飼料で育てているベタの場合、古い餌を与えると、こうして井の中でガスが発生してしまうことがあります。

人工飼料の多くは乾燥していて善し悪しがわかりにくいと思いますが、消費期限を過ぎたものなどは使わないようにしましょう。

また、体調が悪い個体に赤虫を与えると、消化不良を起こして同様にガスが発生することがあります。

このケースの異常を防ぐには、ベタに新鮮な餌を与えるとともに、体調不良の個体には消化のいいものを与えるようにしましょう。

ベタが横になる?考えられる3つの理由【まとめ】

眠っているベタは何かに寄り添う性質があり、その姿が横向きになっているように見えることがあります。

そうではなく何らかの異常があって横向きになっている場合、その原因に適した対処が必要です。

異常が起こらない環境で飼うのが一番ですが、起こってしまった場合は原因をよく考え、対策するようにしましょう。