老犬の歯周病は治療できない?歯の治療費や抜歯にかかる体の負担

犬の歯のことで悩んでいる飼い主さんは意外に多い気がします。

実は私もその1人です。

うちのワンコは成犬になってから我が家に来たのですが、ひどい歯周病を患っていました。

今日はその時の治療の結果やかかった治療費などをまじえながら、老犬で歯周病にかかった場合の体への負担などを考えてみたいと思います。

老犬の歯周病の治療はできない?と迷っている飼い主さんの参考になれば嬉しいです。

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犬の抜歯を含めた歯周病の治療費

歯周病は歯垢が蓄積して歯石が歯に付着し、気になる口臭や病気の原因になることがあります。

これを治療するには、ほとんどの場合、全身麻酔で歯をクリーニング(スケーリングとも言います)、状態によっては抜歯をすることになります。

目安として、歯周病の治療費はクリーニング、抜歯、全身麻酔で2〜3万くらいになるのが相場のようです。

我が家の場合は1歳を過ぎていて去勢手術と一緒に行ったので、去勢手術、歯のクリーニング、抜歯1本、全身麻酔で5万円ほどかかりました。

うちのワンコは体重5kgほどの小型犬なので、安い方だったのではないかと思います。

ちなみに日帰り手術だったので、入院する場合や体の大きな犬の場合は、もう少し治療費は上がると思います。

また、手術の後に抗生剤などの薬が出たり、その後の通院代などを含めると、プラス1〜2万円かかる可能性もあります。

老犬は歯周病の治療ができない?

全身麻酔が必要な手術になると、愛犬の年齢も気になるところだと思います。

全身麻酔は若くてもリスクがあるんですよね。

だから老犬になると全身麻酔に体が耐えられるかどうかも獣医さんとよく相談する必要があります。

近所の柴犬で、10歳を過ぎた頃に獣医さんから歯の状態がとても悪くて、ほとんど全部抜歯しなければいけないと言われた子がいました。

歯周病を放置していると、全身に悪い菌が回って病気になりやすいそうです。

その子の歯を見せてもらったことがあるのですが、たしかに全体的に歯石が付着して、専門家でない私でもあまり良くない状態なのがわかりました。

この時の獣医さんは、10歳を超えた老犬でも手術は可能だと話したそうです。

近所でも腕の良い獣医さんで有名な病院なので、手術件数も多く、問題はないとのことでした。

でも結局、その飼い主さんは手術をしませんでした。

やっぱり怖いと思ったそうです。

それからは、うまくいかなくてもがんばって歯磨きをして、自分でケアしています。

ちなみにその子は、今16歳で元気にしています。

老犬の歯周病は治療できない?ということに対しては、病院によっては「できる」というのが私が思う答えです。

でも、絶対に全身麻酔で抜歯などをして完全に治療する必要があるかどうかは、よく考える必要があるのかもしれませんね。

老犬が抜歯することで考えられる体の負担

老犬が歯周病で抜歯を伴った治療ができる?できない?で迷った飼い主さんへ、実際にひどい歯周病を患って、ほとんど全ての歯を抜く手術を受けた犬の話をご紹介したいと思います。

その子は現在6歳です。

歯周病で、先日ほとんどの歯を抜きました。

抜歯は、人間のように単純にペンチで抜歯するだけでは抜けないものもあったらしく、皮膚を切って、めくり上げて抜いたものもあったそうです。

犬はほとんどが丸飲みで食べるので、術後すぐにドライフードは食べられたようですが、1日経って退院したその子は、しきりに口を気にして落ち着かない様子でした。

軽い歯周病で、クリーニングや1本程度の抜歯ならこの子よりも早く回復すると思いますが、ほとんどの歯を抜く手術になると6歳の子でも強烈な手術なので、老犬がもし同じ手術を受けるとしたら、回復にかなり時間がかかるのではないかと思います。

術後はすぐに退院になるようなので、自宅でしっかり見ていてあげられるか、何かあった時にすぐ病院へ連れて行かれるかなども考えて、治療をするかどうか決めてあげてくださいね。

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老犬の歯周病は治療できない?【まとめ】

歯周病の治療費は、クリーニング、抜歯、全身麻酔で2〜3万くらいになるのが相場のようです。

10歳の老犬でもこうした治療が可能だと言ってくれる動物病院もあるので、老犬になると歯周病の治療ができない?と考えている飼い主さんにとっては嬉しいことかもしれませんね。

ただし、抜歯する本数が増える場合は、単純に抜くのではなく、縫合が必要な処置になることがあり、回復に時間がかかることも考えられます。

術後に十分なケアができるか、生活はどのように変わるかなどをしっかりと考え、どこまでの治療が良いのかをじっくり検討して決めてあげてくださいね。