新嘗祭はハロウィンと同じ?日本と海外の類似イベントの共通点を攻略!

10月31日はハロウィンで染められています。
そして、11月23日と言えば、新嘗祭が行われる時期でもあります。


どちらかと言えば、ハロウィンの方が盛り上がる行事だと思われますが、「新しい収穫祭のカタチ」という意味ではハロウィンも新嘗祭も共通していると言われています。

ハロウィンも、新嘗祭もどちらも受け入れられている行事ではありますが、今回は2つの行事の特徴や違いについてお話しいたします。



【新嘗祭】の意味や由来とは?

11月23日は「勤労感謝の日」で、祝日でもあります。

しかし、本来では勤労感謝の日は、新嘗祭と呼ばれており、実りに感謝をし、お米や麦、粟や蕎麦などその年に収穫された「新穀」を神様や天皇にお供えする宮中行事の日を言います。

勤労感謝の日とは、働く人に感謝をする日としても言われていますが、お仕事をする人に感謝をするという意味ではないことが分かりますね。

新嘗祭は古来弥生時代から行われてきた宮中行事で、天皇が国民を代表し、五穀豊穣、豊作を祝って、神に感謝を捧げる日としてすごく大事な日です。


今でも、新嘗祭は大事な日として儀式が行われています。

日本中に新米が行き渡り、国民一人ひとりが口にし、一番最後に天皇が召し上がる儀式です。
新米を一番初めに口にするのは、天皇だと決められていました。

ちなみに新嘗祭の「新」は新穀のこと、「嘗」はごちそうという意味をもつそうです。
おもてなしをするという意味合いも持っているようです。



【ハロウィン】の意味や由来とは?

ハロウィンは、もともとは古代ケルト人のお祭りを意味するもの。

秋の収穫を祝うお祭りを言い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのお祭りでした。

日本では、1年の終わりは12月31日ですが、古代ケルト人たちの間では、1年の終わりは10月31日でした。

この日には、「亡くなった人の魂がこの世に帰ってくる」とされており、儀式が行われるのです。


10月31日は、亡くなった人の魂がやってくると言われているのですが、同時に、「悪魔や魔物もやってくる」とも言われており、魔物は作物や家畜に悪い影響を与えたり、子供をさらったりすると言われていました。

そこで、「作物や家畜、子供たちの魂が魔物に取られないようにしよう」と、衣装を着てオバケに変装することで、子供たちを守っていたそうです。

ハロウィンになると、毎年いろいろな人が仮装を行っていますが、その起源になります。

仮面をかぶったり、たき火をすることで、悪霊を追い払ったとも言われていますが、現代では『魔よけの焚き火』はあまり見なくなりました。

今では特に宗教的な意味合いはなく、日本でも『普通のお祭り』として子供から大人まで幅広く、楽しまれているようです。



新嘗祭とハロウィンの共通点

新嘗祭とハロウィンの行事は行う事は全く違いますが、実りの収穫に感謝をするという意味では共通しています。

ハロウィンは、実りに感謝をし、魔物から奪われないように守ると言う意味があり、新嘗祭は、実りに感謝をし、お供えをすると言った意味があります。

ハロウィンも、新嘗祭も、実り溢れる秋に行われます。

そして、どちらの行事も、古くから行われている大変貴重な行事として言われています。



新嘗祭はハロウィンと同じようなイベントなの?【まとめ】

ハロウィンと新嘗祭の違いや意味についてご紹介いたしました。

ハロウィンは知名度が高く明るいお祭りのようなイメージがありますが、元は収穫に感謝を込めるお祭りとして言われてきました。

そして、新嘗祭も収穫に感謝をするお祭りとして言われており、ハロウィンと共通しています。

どちらも、古くから受け継がれている大変貴重なお祭りだということが分かりますね。


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