銀閣寺庭園の見どころは室町時代の遺跡にあった?魅力を見逃さない楽しみ方!

京都いえば、お寺。

お寺といえば、何だろう…?

皆さんは何か思い浮かびましたか?

京都のお寺は建物もさることながら、庭園もかなり有名で、金閣寺は「庭園」がユネスコ遺産に指定されるほど。

そこで、今回は銀閣寺の庭園について、見どころや特徴などを深く解説します。


銀閣寺の庭園は、白砂で表現された向月台や銀沙灘などがありますが、砂で波を表現したり岩石で島を表現したりする、枯山水庭園があまりにも有名です。

最近では、箱に白砂を敷き詰め、石を配置して熊手で紋様を描いていく、作庭キットが売られていますよ。

さて、銀閣寺の庭園はどうでしょうか?

ぜひ、最後までお付き合いくださいね。



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銀閣寺の見どころ5選

まず、銀閣寺の庭園は誰が作ったのでしょうか?

そりゃ、庭師さんでしょう…と、単純明快な答えですが、やはり室町時代の超有名な庭師が作りあげたといわれています。

その超有名な庭師が「善阿弥」です。

善阿弥は、足利三代将軍義政に見込まれ、銀閣寺の庭園を作り上げたといわれています。


そんな善阿弥は、義政と銀閣寺の庭園作りに、どのような打ち合わせをしていたのでしょうか?

銀閣寺の見どころは、義政の好みを考えて善阿弥がどのように作庭をしたか?というところに興味が湧いてきます。

銀閣寺境内には、向月台や銀沙灘などの見どころもありますが、庭園全体を見渡すと銀閣寺の庭園の見どころは、これだけにとどまりません。



銀閣寺垣

総門をくぐり進むと、高い木立が両脇を囲むように、その目線ほどの先に銀閣寺垣が出迎えてくれます。

この垣は、竹で組まれた垣で、石垣の上に垣を作り「建仁寺垣」とも呼ばれており、比較的背の低いことが特徴のようです。

総門から銀閣まで50メートルほど続く長い垣を歩くだけで、背筋がピンとして、いよいよ銀閣とご対面になります。

ドキドキ、ワクワクしますよ。



向月台と銀沙難

銀閣寺の庭園の代表選手?!といっても過言ではないでしょう。

白砂で作られたプリンのような形の向月台と、中国の西湖を表現した銀沙灘がとにかく目を引くことまちがいありません。

すべて手作業で作成され、職人さんのハイテクニックな仕上がりが間近で見ることができますよ。

運が良ければ、職人さんが作り上げる工程に遭遇できるかも!

銀閣をバックに写真を撮るのもおすすめですよ!



錦鏡池

庭園には池がよく見受けられますが、錦鏡池の水面に映る銀閣はビューティースポットといえるでしょう。

また、錦鏡池には7つの橋があるそうですが、室町時代から存在する「仙桂橋」という橋もあり、歴史の趣を感じることができます。

岩石も数多く配置されているのですが、歴史に名高い織田信長は錦鏡池に配置した「丸山八海石を引き抜いて、なんと二条城に移したということです。

「信長さーん、勝手に持っていかないでくださ〜い」と思いますね。

その時はすでに義政はこの世に存在していなかったものの、義政がもしこれを知ったらきっと激おこですよね。

錦鏡池を中心に銀閣は建てられており、「池泉回遊式庭園」として名高き庭園となっています。

銀閣寺でいただくパンフレットは、ちょうど錦鏡池の水面に銀閣が映り込み、銀閣は池を正面に建てられているため、鳳凰もこちらを向いているので映えスポットになりそうですよ。



お茶の井

義政がお茶の水を汲み上げたとされる「お茶の井」は、当時の石組のままで残っており、
現在もお茶の会などで飲料水として使われています。

義政の時代から、水質豊かでおいしい水が今でも飲まれていることは驚異的なことですね!



漱蘇亭跡

室町時代の絵師・相阿弥が西芳寺(苔寺)を真似て作ったという庭園ですが、当時は錦鏡池を中心とした銀閣と、漱蘇亭を中心とした枯山水庭園という、2パターンに分けた庭園だったといわれています。

しかし、漱蘇亭は江戸時代に山崩れにより形すら無くなりましたが、昭和初期に発掘が行われ、石組などの跡が残されているのです。

同じ敷地に庭園を分けて作るなんて、さすが義政様!!



善阿弥と相阿弥が作った銀閣寺庭園はどんな特徴があるの?

庭園は芸術作品のように、義政の思い通りの庭園に作り上げられていったのでしょうか?

銀閣寺の庭園の特徴といえば、「回遊式庭園」ではないでしょうか?

池を中心に建物を建てたり、名石を配置したり、築山に枯山水の様式を取り入れた形式が特徴のひとつに挙げられるのではないかと思います。

銀閣寺の庭園を作った善阿弥と相阿弥もそれぞれの感性と美的センスを発揮し、何より義政の好みに庭園を作り上げたことが、回遊式庭園としての特徴につながると思うのです。



銀閣寺庭園の白砂は?キレイな砂!どこの砂なの?

銀閣寺の庭園に使われている砂は、白くて光に反射しやすい特性を持っていて、「白川砂」という京都特産のものです。

白川砂は、硬度が柔らかで粉末状になりやすい繊細な砂です。

そのため。風雨に弱く、定期的に補修や補充が必要になります。

銀閣寺の向月台や銀沙灘は、定期的にメンテナンスが行われているのです。

色合いもキレイなので、目を引くものがありますね。

また、それらも銀閣寺の庭園の魅力なのかもしれません。



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銀閣寺の庭園の見どころ【まとめ】

銀閣寺の庭園は、簡素な中にも静かにたたずむ銀閣や、それにマッチした自然豊かな木々や草花、苔の群生などをゆっくりと鑑賞することこそが、見どころなのではないでしょうか?

ご紹介した見どころや特徴は、どれも歴史が深く、当時を偲びながら拝観できると思います。

季節によって目に映る銀閣寺の庭園の見どころも変わると思いますが、ただひとつ。

「侘び寂び」の精神を感じることができる銀閣寺は、どの季節でも感動と癒しをあたえてくれることでしょう。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。