アウディのドアロックの設定!ドアが開かないのは故障?交換の判断

自動車を降り、しばらく乗らないのであれば、ドアロックを行うのは当然です。

しかし、最近の自動車はスマートキーが主流です。

ドライバーが離れたり、自動車が動いたりすれば、自動的にドアロックが行われる仕組みが主流となりました。


そのため、いざドアが開かないとなると、「故障?」ということで慌ててしまう人も多いと聞きます。

確かに故障の場合もあると思いますが、単に設定が間違っている場合も多くあります。

電池や機器の交換を考える前に、電子制御システムの設定を見直しましょう。

今回はアウディを例に、ドアロックの設定や、ドアが開かない場合の対処法を確認します。



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アウディのドアロックの仕組み

アウディのドアロックの仕組みはかなり高度で、初心者は戸惑うところです。

とりわけ輸入車ですから、わかりづらい箇所も多くあります。

*そもそもドアロックの仕組みとは?

ドアロックと一言で言っても、現在では様々な意味を含んでいます。

たとえば、1980年代であれば、ドアロックと言った場合、各ドアの「つまみ」を操作してロックすることを指したでしょう。

いわゆるチャイルドロックの普及も、その頃でした。

その後、運転席の脇に集中操作できるスイッチが設けられ、ドライバーがいちいち降車することなく、全てのドアロックの開閉ができるようになりました。

現在のドアロックの仕組みは、アナログ方式からデジタル方式へという変遷はあれども、集中操作の概念を引き継いでいます。

しかし、その操作をカーナビのディスプレイ上で行う必要があるなど、あまりデジタル機器を好まない方にとっては辛い時代でもあります。

設定もパソコンの設定のように複雑な場合がありますが、取扱説明書も見ながら、慣れるしかありません。

*アウディの制御システムとドアロックの設定

アウディの場合、その電子制御システムは指折りの高度さです。

アウディにまつわる笑い話(失敗談)は、いくつか聞いたことがあります。

たとえば、アウディは全輪駆動システムquattroが売りなので、雪国でも人気があります。

雪国では、降雪が予想される際、凍結予防のためワイパーを上げます。

たいてい、ワイパーをあげるのは手動でできるのですが、アウディはそこまで電子制御です。

ハンドル脇のレバーを一定時間操作することで、ワイパーが動き、手で上げられるようになるのです。

これを知らない雪国のユーザーが、無理やり手で動かそうとし、それ以来、ワイパーがおかしな位置に止まるようになったそうです。

また、最近の自動車は、ドアロックをすればミラーも自動的に畳まれますが、この点も設定が必要だったりします。

そして、アウディのドアロックですが、運転席横に集中操作のスイッチがあり、たいていはそこで操作できます。

*アウディの設定を見直してもドアが開かない場合

アウディのドアロックは、集中操作のスイッチさえ知っておけば、多くの場合トラブルは起きません。

ただし、初期設定の場合は、いくつか注意点があります。

まず、アウディに限りませんが、最近の自動車は一定速度に達すると自動的にドアロックがされる設定になっています。

この解除は集中操作のスイッチで可能ですが、これを知らないと慌てる場合があります。

たとえば、路肩に横付けし、外部からアウディのラゲッジスペースに荷物を積もうとした方が、なかなか開かなくて慌てる状況に出くわしたことがあります。

外部にもレバーはあるのですが、ドライバーがスマートキーを持って降車するか、集中操作のスイッチで解除しないと絶対に開かないのです。

もちろん、この設定を変更することは可能ですが、手間と言えばその通りです。

アウディのドアが開かない場合の対処法

アウディのドアロックの設定については、すでに見た通りです。

たいていは、設定を変更すれば解決する問題です。

もちろん、設定変更ではどうにもならない場合もあり、その場合は故障を疑うことになります。

*スマートキーの電池交換

設定を変更してもドアが開かない場合、ドアロック自体の故障を疑う前に、スマートキーの電池切れを疑ってください。

アウディの場合、正確にはアドバンストキーシステムと呼びますが、これもまた、かなり高度なシステムです。

そのため、スマートキーと自動車本体の間では絶えず電波が飛び交い、電池を消耗することになります。

電池切れのままドアを開けようとしても、電波のやりとりが止まっていますから、当然開かないことになります。

ドアロックが解除されない、あるいは反応が鈍いというのは電池切れのサインですから、早めの交換をおすすめします。



*ドアロック機構の交換

スマートキーの電池もあるはずなのに、ドアが開かないという場合は、いよいよドアロック機構の故障を疑うことになります。

アウディに限りませんが、たいていのスマートキーには、ギザギザが彫られたメカニカルキーが内蔵されています。

ですから、まずはメカニカルキーでドアが開くかどうかを確認します。

ここで開けば、ドアロック機構の故障と言うよりは、ドアロックの電子制御システムの故障ということになりますから、きちんと正規ディーラーで点検してもらいましょう。

それに対し、メカニカルキーでも開かないとなれば、ドアロック機構そのものが故障していることになります。

この故障は、どちらかと言うとアナログなものですから、たいていの自動車整備工場で対応できるはずです。

つまり、電子制御システムというデジタルな問題か、ドアロック機構の交換というアナログな問題かによって、対応の幅も違ってくることになります。



*ドアロック機構が故障する原因

鍵を回してドアを開けていた昔の自動車のドアロック機構は、よく壊れました。

ドアを勢いよく閉めると壊れる恐れがあるというような注意喚起は、最近ではほぼ聞かなくなりました。

では、最近の電子制御のドアロック機構になれば故障しにくくなるかと言えば、そうではありません。

まず、電子制御システムそのものが故障すれば、どうしようもありません。

さらに、雪国の方は要注意ですが、ドアロック機構は寒さや凍結に弱いのです。

たとえば、ドアロック機構が凍結した状態で開錠し、無理にドアを開けようとすると、ドアロック機構そのものの故障を招き、今度はドアが閉まらないという最悪の状況に陥る恐れがあります。

ドアが開かない場合より、閉まらない場合の方が、対処は難しくなります。

冬季、しかも雪国のみなさんは、ドアの隙間に雪が入り込まないように注意するとともに、凍結時にドアを無理に開閉しないように心がけましょう。




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アウディのドアロック設定【まとめ】

アウディの電子制御システムの高度さは、間違いなくドイツ車で一番です。

そのため、便利ではありますが、慣れないと混乱してしまいます。

ドアロックの設定1つとっても、取扱説明書とにらめっこすることになります。

すでに見た通り、昔であればどこの自動車整備工場でも治せた故障が、今では正規ディーラーに行かないと解決しないような故障と化しています。

ただ、技術の安全性が増しているのも事実で、そう簡単には故障しないようにもなっています。

今回のドアロックにしても、うまくいかない場合は、まず違う可能性を疑ってみましょう。
また、故障を招かないよう、特に冬季の取扱いには細心の注意を払いましょう。