アウディの中古はやめたほうがいい?その理由とデメリットについて検証!

アウディはフォルクスワーゲン・グループの傘下企業で、主に高級車の製造を担ってきました。

(※写真はイメージです)

そのため、新車価格はそれなりに高くなります。

こうした事情もあり、日本では中古アウディに対する需要も結構あるでしょう。

新車では手が届かなかったアウディでも、中古なら何とかなるという方も多いはずです。



ところが、中古アウディはやめた方がよいという、ちょっとしたお節介を聞くことがあります。

その理由は様々ですが、実は印象論にすぎないものです。



もちろん、中古車にはそれなりのデメリットもありますが、アウディに限った話ではないのです。

今回は、日本での中古アウディの需要と実態について、冷静に調査してみたいと思います。



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中古市場でのアウディの人気

物事を評価する際は、きちんとした体験談か、それでなければ客観的なデータに基づく必要があります。

特に、自動車のように高額な耐久消費財ともなれば、思い込みや偏見を徹底的に排することが必須です。



ここでは、中古車検索サイトを用い、中古アウディの相場や人気車種、そして評判を確認します(2023年10月28日時点)。

中古アウディに対する評判が公平なものかどうか、順を追って見ていくためです。

アウディの中古価格の分布

アウディは高級車ブランドとされていますが、中古車になれば他の車種と土俵は同じです。

高級車と言えばセダンですが、アウディのセダンはAシリーズに含まれます。

その中でも、数字が大きくなるほど高級になり、A7とA8はアウディを代表する高級セダンとなります。



A7ですと、新車価格は安くて800万円ほど、最上級グレードになると1,200万円ほどです。

最高級のA8になると、新車価格の最低額は同じ800万円ほどですが、最上級グレードになると2,000万円を超えます。



新車価格はこのような感じですが、中古価格の平均は、A7だと400万円少々、A8だと550万円前後です。

新車価格を基準にすれば大幅なダウンですが、それでもかなり高額であることがわかります。

アウディの中ではやっている車種

中古価格は人気を測るバロメータですが、アウディの車種のほとんどは値崩れを起こしていません。

特にSUVシリーズであるQシリーズで顕著となり、中古価格の平均は最も安いQ2で250万円前後、最上級グレードのQ8になると700万円を超えます。

SUVのほかには、R8等のスーパーカーも人気で、中古車価格の平均は500万円から1,000万円の間と、新車価格と見分けがつかないレベルです。

しかし、かなり安くなっている車種も確かにあります。



特にA1は顕著で、発売を終了した通常モデルだと中古価格の平均が100万円を切っています。

A1スポーツバックでも150万円少々なので、A1は中古アウディの中でも断トツに安いと言えます。

中古アウディの評判

アウディに限らず、つまりメーカーや車種を問わず、高級車になるほど頑丈で長持ちです。

中古アウディで最も値下がりしているのがA1と言えますが、A1はアウディで最もリーズナブルな車種です。



もちろん、意識の高い都市住民をターゲットにした車種というだけあって、リーズナブルであってもアウディらしさを詰め込んだ車種です。

ところが、このA1に対する評判がかんばしくなく、トラブルが多いからやめたほうがいいといった声を聞いたことがあります。



しかし、繊細で負荷もかかるターボエンジンを採用していることに加え、ユーザーの意識の高さが誤解を招いている可能性もあります。

つまり、車好きのユーザーが、十分なメンテナンスも行わないまま酷使した可能性です。

中古車の評判を見る際は、ユーザーの体験談や客観的なデータを精査する必要があります。

中古車のデメリットはアウディに限らない!

中古車にはそれなりのデメリットがあり、それはアウディに限らない話です。

中古アウディはやめたほうがいいと言う方々は、そもそもどんな理由でそう言うのでしょうか?



ここでは、そもそも中古車はどんな理由で流通し、どんな理由で価格が決まるのかを整理しながら、中古車のデメリットをあらためて確認します。

そのうえで、そうした理由が中古アウディにも当てはまるのかについて検討しましょう。

中古車として流通する条件

自動車の価値を決める最も基本的な要素は、実用性と希少性だと言えます。

自動車は第1に移動手段ですから、実用性は価値を決める最大の要素と言えます。



したがって、頑丈で耐久性に優れた車種は、それだけ流通量が多くなり、それに見合うだけの需要も見込まれます。

そして、需要があるため、値崩れも起こしにくくなります。



第2に、自動車は資産でもあり、希少性も価値を決める重要な要素です。

実用性に乏しくても希少性が高いため、値崩れどころか中古価格が高騰する車種もあります。



クラシックカーが良い例ですが、車好きの間で人気が高いスーパーカーやプレミアムカーも当てはまります。

中古アウディの場合、もちろん実用性も重視されるとは思いますが、日本では輸入車ですから、希少性を重視して購入するユーザーが多いと思われます。

アウディの中古はやめたほうがいいと言う人の理由

すでに見た通り、中古アウディは値崩れを起こさず、それなりの価格で取引されています。

この中古価格の高さが、そのまま中古アウディのデメリットにつながっている可能性があります。

中古アウディの評価を見ていると、やめたほうがいいと言う方々の理由は様々でしたが、明らかに少数派でした。



ただ、高級車種になるほどシビアな評価が増える傾向はありました。

つまり、それだけ期待値が高かったため、小さな欠点が目立ったのではないでしょうか。

少なくとも、中古アウディに対する平均評価は、5段階で軒並み4を超えており、「さすがドイツ車」という声の方が多かったです。

中古アウディの魅力

ここまでの検討で明らかですが、中古アウディに当てはまるデメリットがあるとすれば、そうしたデメリットはメーカーや車種を問わずに当てはまるはずです。

少なくとも、中古アウディにのみ当てはまるデメリットは見当たりませんでした。



それどころか、中古車になってもさすがアウディという声の方が目立ちます。

中古アウディはやめたほうがいいという方々の声を、最大限好意的に解釈すれば、あまり期待値を上げない方が満足感も得られるというところでしょうか。

高級車種になるほどシビアな評価になった理由も、まさにそれでしょう。



いずれにしても、頑丈な中古アウディの魅力は、中古車でありながらアウディらしさが失われず、その世界観を体感できる点にあると言えるでしょう。



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アウディの中古はやめたほうがいい?その理由とデメリットについて検証!【まとめ】

今回は、中古アウディはやめたほうがいいという方々の理由を、中古車のデメリットにさかのぼって検討しました。

少なくとも、中古アウディにのみ当てはまるデメリットは見当たりませんでした。

中古アウディに当てはまるデメリットがあるとすれば、それは中古のメルセデス・ベンツやBMWにだって当てはまるでしょう。



やめたほうがいいという方々の声は、よく見ると高い期待の裏返しでもありました。

中古アウディをご検討中の方は、むしろディーラーの信頼性を精査した方がよいというのが、今回の結論です。