自動車保険をゴールド免許だと嘘をついて契約するとどうなる?

ゴールド免許を所持していると自動車保険がお得になることを知っていますか。

ブルー免許の人よりも保険料が安くなることです。


無事故無違反のゴールド免許ドライバーは、保険会社としても事故を起こすリスクがブルー免許のドライバーに比べて低く、保険金請求が少ないと判断し、「ゴールド免許割引」を設けて保険料を安くしています。

保険料が安くなるため、ブルー免許所有者が嘘をついてゴールド免許と申告した場合、契約したらどうなるでしょうか。また告知違反になるのでしょうか。




スポンサードリンク


ゴールド免許のドライバーは保険料が安くなる

代理店型・通販型ともに全保険会社で、ゴールド免許割引があります。ゴールド免許割引の対象は自動車保険契約者の免許証の色ではありません。

車を主に運転する記名被保険者の免許証の色が「ゴールド」であることが条件となり、保険料の割引が適用されます。

告知義務違反について

自動車保険の契約時に、契約者は契約締結時に保険会社より確認事項があります。「故意または重大な過失によって、事実と異なる告知」をした場合、告知義務違反となります。

保険会社は自動車保険の契約解除、また事故時の保険金支払いはしません。そのため賠償責任が発生した場合は全額契約者負担になるリスクがあります。

もしゴールド免許所持と嘘の申告をしたらどうなる?

契約者は「告知義務」として契約もしくは更新時に正しい免許証の色を告知する必要があります。

なぜ正しく告知する必要があるのでしょうか。これは保険会社が自動車保険の契約引受をするときに、使用目的・年齢・免許証の色、用途車種などリスクに応じて、保険会社は保険料を算出しています。

上記で解説したように「ゴールド免許割引」は、ゴールド免許所持者は、優良ドライバーかつ事故を起こすリスクが低いと判断するため保険料は安くしています。

もしブルー免許所持者がゴールド免許と偽り告知した場合は、本来支払わないといけない保険料を不正により安くしたことになるため、告知義務違反となります。


ゴールド免許割引の適用タイミング

免許更新時によってはゴールド免許なるまたはブルーになったなど、契約者によってはどのように保険会社に告知しないといけないのか分からないことも多いと思います。

場合によっては告知義務違反になるのでしょうか。ここではゴールド免許の適用タイミングを理解することが必要です。割引適用タイミングを見ていきましょう。

保険期間中にブルー免許からゴールド免許になった場合

ゴールド免許割引適用は、次回契約更新時からとなります。

例えば、保険始期日が2021年4月1日から1年契約とします。同年10月1日にゴールド免許に切り替わった場合は、翌2022年4月1日の更新契約より割引が適用されます。

1年間はブルー免許の保険料となります。

保険期間中にゴールド免許からブルー免許になった場合

ゴールド免許割引が適用されるのが次年度更新時にからとなりますが、逆のパターンで、保険期間中にブルー免許になった場合も次回の保険更新時から「ゴールド免許割引」対象外となります。

上記のケースを含めて、保険期間中の申し出による契約内容変更はしなくても告知義務違反にはなりません。

記名被保険者を変更した場合

免許証の色の確認は、保険契約者ではなく記名被保険者となります。そのためゴールド免許割引は記名被保険者の免許証の色で判断します。

例えば保険期間中に主に運転する人が旦那さんから奥さんへ記名被保険者が変わった場合、変更日時点で、新たな記名被保険者の奥さんの免許証の色がゴールド免許であれば割引が適用されます。

ゴールド免許みなし規定

免許証の更新期間は誕生日の前後1カ月間ですが、免許証の更新前後の場合はどうでしょうか。詳しく見ていきましょう。

ここではAさん 10月1日保険始期日、誕生日が10月15日を例にします。

1)保険始期日時点でブルー免許だった場合
免許証更新前後でゴールド免許であれば、保険始期日時点でブルー免許でもゴールド免許割引が適用されます。

各都道府県の公安委員会より更新案内ハガキ(運転免許証更新連絡書)で確認が出来るため、ブルー免許の状態でも始期日時点で有効な運転免許証とみなすことが出来ます。

例えば、予定が合わず10月に免許更新に行けず、11月に行ったとしてもゴールド免許として割引適用となります。
2)免許証の更新がブルー免許になる場合
ゴールド免許からブルー免許になった上記の逆のケースです。保険始期日以降に免許証更新をした場合、始期日時点ではゴールド免許を所持しているため割引が適用されます。


ゴールド免許と偽り告知義務違反が発覚した場合

適用タイミングをここまで解説してきました。上記のケースであれば告知義務違反になることはありませんので、安心していただけるのではないでしょうか。

一方で、嘘の告知をした場合は「告知義務違反」となります。

事故が発生した時にゴールド免許でないことが発覚し、悪質と判断されれば保険金の支払いがされない可能性が高いでしょう。

被害者救済の観点から、保険会社によっては契約内容の訂正と本来支払わないといけない保険料の追徴分を払えば保険金を支払ってもらえるケースもありますが、ほとんどないと考えた方がいいでしょう。

もしも、免許証の色に間違いがあれば、速やかに保険会社もしくは保険代理店へ連絡して、契約訂正かつ追徴保険料を支払うようにしましょう。




スポンサードリンク


自動車保険をゴールド免許と嘘で契約するとどうなる?【まとめ】

昨今の自動車保険料は、事故を起こしてなくても保険料が高く少しでもコストを下げたいと言う気持ちになります。

とくにゴールド免許所持者が事故や違反によりブルー免許になってしまうと保険料は、補償内容によって変動しますが3,000~10,000円ぐらいは保険料が変わるため、ゴールド免許割引とは保険料が安くなるお得な割引なのです。

そのため安全運転を心掛けて欲しいところです。

一方で、保険料がこんなに変わるため、残念ながら偽ってゴールド免許割引を受ける契約者も少数ですがいるのも現状です。

「バレないの?」と思うかもしれませんが、明確に保険会社や保険代理店は、直接ゴールド免許を確認していないケースもありますし、通販型自動車保険だと自己申告だけで申し込みが出来るため、事故が起きてぁら調査で発覚、告知義務違反となるケースがあります。

もし誤った状態で契約していたら速やかに保険会社に申し出し、訂正、追徴保険料の支払いをするようにしましょう。

事故で保険金が出ないことの方が莫大リスクを契約者は負うことにもなります。正しい契約をするようにしてください。