下呂温泉の効能は?優れた泉質の秘密を紹介!

下呂温泉は知っているけど、どんな効能があるかを知っている人は少ないのではないでしょうか。

今回の記事を読んでいただければ、下呂温泉にどれだけの効能があり、優れた泉質であるのかをご理解いただけるかと思います。

また、下呂温泉の歴史ある効能・泉質を守るために行っている秘密についてもご紹介いたしますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。



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下呂温泉の泉質は?

下呂温泉の泉質は、無色透明でpH9.2のアルカリ性の単純温泉です。

実際お湯に入って見るとわかるのですが、滑らかな肌触りでとろとろとした感触のするお湯で、「美人の湯」と言われております。



*アルカリ性の温泉だとどう違う?

酸性、アルカリ性という言葉は理科の実験などで聞いたことがあるかと思います。

これはpHの数値によって酸性なのかアルカリ性なのかが分かれ、pH6未満は酸性、pH6以上7.5未満は中性、pH7.5以上はアルカリ性になります。

アルカリ性の温泉は石けんと同じくらいのpHで、クレンジング作用が働くことで肌の皮脂汚れや油分を溶かしてくれるという特徴があります。

ちなみに酸性の温泉は殺菌効果があり、肌の表面にある古い角質を柔らかくしてくれる特徴があります。

下呂温泉はアルカリ性のため、とろとろとした肌触りで、湯上がりもお肌がすべすべ感のある温泉だから「美人の湯」として古くから親しまれています。

*単純温泉とはなんのこと?

源泉の温度が25℃以上あり、温泉水1kgの中にガス性のものを除いた溶存物質が1000mgに満たないものを単純温泉と言います。

含まれている成分が少ないため肌への刺激が少なく、体に優しい温泉です。

他にはイオンの主成分によって、塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫化塩泉などと呼び名が変わります。



下呂温泉の効能は?


下呂温泉の効能は分析表を見ると以下の効果があると言われております。


(1)筋肉もしくは関節の慢性的な痛みまたはこわばり

(2)運動麻痺における筋肉のこわばり

(3)冷え性、末梢循環障害

(4)胃腸機能の低下

(5)軽症高血圧

(6)糖尿病

(7)軽い高コレステロール血症

(8)軽いぜんそくまたは肺血腫

(9)痔の痛み

(10)病後回復期

(11)疲労回復、健康増進

また、ほかにも自律神経不安定症・不眠症・うつ状態にも効果があると言われております。

下呂温泉に入ることで肌がすべすべになり、さまざまな効能があるので本当に体に優しい温泉であるということがわかりますね。

ただし、体に優しい温泉とはいえど、高熱があるときや重度の心臓や肺の病気を抱える人、目に見える出血があるような人は、温泉に入ることで症状が悪化する可能性があるのでご注意ください。



下呂温泉の秘密

下呂温泉には、ご紹介してきた優れた泉質や効能を守るための秘密がありますのでご紹介します。

下呂温泉の源泉は何カ所かあり、最高で84℃と高温です。

いままでは、旅館やホテルごとに源泉を管理していて、源泉の温度に応じて人の入りやすい温度に調整していました。

しかし、下呂温泉が人気の理由でもある、とろとろした肌触りのお湯の良さがしっかりと伝えきれないという声や、優れた泉質を持つ源泉を保護するといった目的で、1974年に全国に先駆けて温泉の集中管理システムを導入しました。

いくつかある源泉をタンクに集めて、温度を55℃に保つよう調整し、下呂温泉旅館組合に加盟している旅館やホテルなどに供給されるようになったのです。

こうして、どこでも同じ泉質の温泉に入ることができるようになり、安定して源泉を供給することができるようになりました。

この取り組みがあったからこそ下呂温泉は、今でも名泉と名高い温泉地として有名なんですね。



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下呂温泉の効能は?【まとめ】

下呂温泉の効能や優れた泉質についてお分かりいただけたでしょうか。

温泉を大切に思う下呂の人たちの努力があるからこそ、今でも名湯として多くの人が訪れるわけですね。

今回の記事を読んでいただいた方は、実際にどのくらいとろとろとした肌触りがするのか、どのくらい肌がすべすべになるのか気になった方も多いのではないでしょうか。

おすすめの温泉スポットは別の記事でご紹介しますので、そちらもぜひ読んでくださいね。