グリーンイグアナの飼育方法!環境設備にかかる費用相場と飼育は難しい?

グリーンイグアナの飼育方法は、基本的に昼行性爬虫類と変わりはありません。

しかし、アダルト個体になると180~200㎝まで成長するため、放し飼いを考慮する必要がでてきます。


*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。

グリーンイグアナのような大型の爬虫類を飼育する場合には環境を整える費用もそれなりに上がります。

そのため「飼育は難しい?」という疑問を持たれている方を良く見かけますが、結論から言えばなかなか簡単に飼育が出来る爬虫類ではありません。

今回はそんなグリーンイグアナの飼い方や環境整備にかかる費用についてご説明していきます。

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グリーンイグアナの飼育方法!

それではグリーンイグアナの飼育方法についてご説明していきます。

*飼育ケージ

べビーのころには手に乗るサイズのグリーンイグアナですが、成長が早く1年ほどで全長60㎝までに成長し、最大で180㎝~2m程度になります。

60㎝になるまでは幅60~120㎝の爬虫類用ケージや水槽で対応することが出来なくはないですが、その都度買い替えるとコストが増しますし、イグアナは立体活動をするので高さも必要です。

そのため、初めから花屋さんなどに置いてあるようなガラス温室を用意してあげると良いと思います。

ガラス温室のサイズが幅1.2m×高さ1.5m×奥行0.40m程度であれば、全長が1m程度までは飼育が可能になります。

1mを超えるとガラス温室でも狭く感じるため、それ以上の大きさのケージを用意する必要がありますが、最終的には室内での放し飼いが理想と言われています。

*温度管理

グリーンイグアナは変温動物なので自分の体温を自分で管理することができません。

そのため、低温には弱く、飼育する際には温度管理がマストになります。

放し飼いをする場合でも、ガラス温室を用意する場合でも、温度は日中28℃~35℃、夜間は25~28℃程度に設定します。

グリーンイグアナは温度の高い場所で体を暖めて消化を促すため、室内またはガラス温室内40℃程度のバスキングスポットを設置する必要があります。

これを1年中キープしなければならないため、放し飼いをする場合はエアコン管理が必須になります。

ガラス温室を使用する場合も、冬場にケージ内の温度が28℃まで上がらない場合はエアコンで管理する必要が出てきます。

バスキングスポットは、自然界でも他の生き物よりも高い目線の所を好む習性があります。

そのため、ガラス温室内の一番高い場所か、放し飼いの場合だと棚の上などに上がれるようにスロープなどを付けてあげて、高い場所にバスキングスポットを作ってあげるとgreenイグアナが安心して体を暖めることが出来ます。

このとき、バスキングスポットの電球に個体が手の届く距離になる場合は、電球にヤケド防止の網を付けてあげたほうが良いでしょう。

*紫外線照射

昼行性の爬虫類は紫外線を浴びることで骨を作っていくため、グリーンイグアナの飼育には紫外線ライトが必須になります。

そのため、必ずバスキングスポットやケージ内に紫外線ライトを設置しましょう。

グリーンイグアナには紫外線の波長が300nmが必須ですので、1つで足りない場合は2つ以上設置するようにしましょう。

天気が良い日は外で日光浴をさせる必要もあると思います。

日光浴をさせる場合は脱走は絶対に禁忌ですので、確実に脱走できないケージやサークルを使うか、グリーンイグアナ用のリードを使用すると良いと思います。

*環境設備

グリーンイグアナをガラス温室で飼育すると言っても、運動量の問題やガラス温室の手狭さなどの問題が出てくるため、室内に放す時間が必要になります。

グリーンイグアナは基本的に樹上生活をするので室内に設置している棚やテレビ台、カウンターなどにはどうしても上がりたがります。

室内の棚などになにか物を置いているとグリーンイグアナは「物を避けて進む」という考えはないので、避けずにガンガン進んでいきます

物が落下すると人にとっても危ないですし、イグアナが引っかかってしまって個体のケガにも繋がりますので、なるべく棚の上に物を置かないようにしましょう。

*食事と水分補給

グリーンイグアナは草食になります。

小松菜やチンゲン菜など葉物野菜を中心に、イグアナフードも混ぜながらバランス良く与えるようにしましょう。

また、グリーンイグアナは食事の彩りが良いと食いつきが良くなります。

そのため、外皮をとったカボチャやニンジンを混ぜて与えると良いと思います。

基本的には食事から水分を摂取しますが、水を経口摂取することもあります。そのため、水入れを用意してあげる必要があります。

*トイレ

ネット上では「イグアナはトイレを覚える!」という意見もありますが、実際のところ確実にトイレを覚えることはないようです。

放し飼いをする場合はこの点を覚悟した方が良いと思います。

グリーンイグアナの習性として湿度の高いところで排泄をする習性がありますので、自宅のお風呂場や脱衣所をトイレとして定着させるようにすると良いかと思います。

グリーンイグアナの環境設備にかかる費用は?

グリーンイグアナの環境設備にかかる費用は、とても低コストとは言えないと思っています。

はっきりと分かる費用を計算したとしても、

・ガラス温室:13万円~
・温度管理:3万円~
・餌代:1万円~
・その他エサ入れなど:1万円~

ガラス温室にはピンキリありますので、そこのコストは確実ではありませんが、ざっと総計してみても18万円前後になるかと思います。

これにエアコン代や電気代を加えると、もっと高くなりますね。

グリーンイグアナのような大型の爬虫類を飼育する場合は、なかなか低コストに抑えることは出来にくいですね。

グリーンイグアナの飼育は難しい?

グリーンイグアナは平均寿命が10~15年と長く、飼い主を認識することもありますので、うまくいけば最適なパートナーとなってくれると思います。

グリーンイグアナを慣らしていくためには日頃のコミュニケーションも大切になってきますし、サイズからも爬虫類の中では犬猫と同じような感覚で飼えるとも言えますね。

しつけの必要はありませんので、飼育自体が難しいかと言われれば、そうとも言い切れないと思います。

しかし、コストがとてもかかることや、発情期のオスは少し攻撃的になる傾向があること、放し飼いを考慮しないといけないサイズになるという点からいえば、相当な覚悟が必要になるので、簡単に飼育できる生き物ではないと思います。

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グリーンイグアナの飼育方法!【まとめ】

グリーンイグアナはとても魅力的な生き物ですし、筆者もいつかは飼育したいと思っています。

しかし、コストの面でも放し飼いという面でも、10~15年は付き合っていくパートナーになるので相当な覚悟がないと飼育が出来ないと思います。

覚悟が出来ないまま飼育を始めてしまった結果、扱いきれず、爬虫類の場合はなかなか引き取り手もないので、放棄してしまう飼い主が後を絶たず、現に石垣島では野生化が確認され「害獣」として扱われています。

もしグリーンイグアナを飼育する場合には、こういったことが絶対にないように、覚悟を決めて愛情をもって最後まで責任をもってあげてくださいね。

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