小川泰弘選手の球速はどのくらいなのか?その球種や投球割合を調べてみた!

ヤクルトスワローズのエースと言えば、小川泰弘選手です。

171cmとプロ野球選手としては小柄な体格ながら、豪快な投球フォームからくりだされる多彩な投球が特徴です。

小川泰弘選手の平均球速は約141kmとなります。


今の時代ではそれほど快速球ということではありませんが、多種多様な変化球を織り交ぜながら、ここぞというときに投げ込むストレートは威力抜群です。

今回はヤクルトスワローズのエース小川泰弘選手の球速や、球種、その投球フォームの成り立ちや今後の課題などについて紹介します。



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ノーラン・ライアンに影響を受けたその投球フォームで、大学時代の栄光の数々

小川泰弘選手は愛知県出身。

成章高校時代は高校3年生の春の選抜に21世紀枠として初出場しました。

1回戦で、強豪・駒大岩見沢高校を破る大金星をあげています。

創価大学進学後は、2年生の頃から主戦投手として活躍し始めます。

この頃、伝説のメジャー・リーガーであるノーラン・ライアン投手の著書「ピッチャーズ・バイブル」に影響され、現在まで続いている独特な投球フォームが生まれました。

大学時代は、東京新大学リーグ通算36勝、防御率0.60、ノーヒットノーラン1回、5回のリーグMVPという輝かしい戦歴を残します。

それらの活躍が評価され、2012年のドラフト会議でヤクルトスワローズにドラフト2位で指名され、プロ入りを果たしました。




小川泰弘の球速は?

小川泰弘選手は「和製ライアン」と呼ばれ、チームの不動のエースに君臨。

ヤクルトスワローズ入団1年目にはいきなり16勝をあげ、最多勝利のタイトルと、新人王を獲得しました。

ノーラン・ライアンを手本とした、左足を高くあげてから一気に重心移動する豪快な投球フォームから、「和製ライアン」のニックネームがつけられます。

ライアンのニックネームは今ではすっかりおなじみとなりましたね。

入団当初は150km台の速球を武器とする速球派投手でしたが、プロの打者と対戦を重ねるうちにその速球を痛打されることが多くなり、徐々に多様な変化球を駆使する技巧派へと変化します。

2020年には横浜DeNAベイスターズ戦でノーヒットノーランを達成。

2023年には通算100勝に到達します。

2023年までに6度の開幕投手を務め、2015年・2021年・2022年の3度のチームのセリーグ優勝に貢献するなど、長きにわたりヤクルトスワローズのエースとして君臨しています。



多彩な変化球を駆使する技巧派へ変身。勝負どころのストレートも効果的に

小川泰弘選手は入団当初は速球を武器にしていましたが、その球速が落ちていくとともに、被本塁打も増えていきます。

そのため、徐々に変化球を中心とした投球スタイルへと変えていきました。

小川泰弘投手の球種は、主にストレート・フォーシーム・カットボール・スライダー・フォーク・チェンジアップなどです。

2023年のデータによると、全体の投球割合としてはストレート・スライダー・フォーク・カットボールが多く、この4球種で投球の8割ほどを占めています。

そこに時折混ぜるチェンジアップが曲者になり、打者を困惑させます。

そして勝負どころで思い切りよく投げ込むストレートが、球速以上の圧力を与えます。

調子の良い時の小川泰弘選手のストレートは、球速表示以上に早く感じることも多いですね。



狙い打ちをされやすいその配球の組立て方に課題有り

しかしながら、小川泰弘選手のその投球スタイルがそのままウイークポイントともなります。

変化球を織り交ぜたこれらの配球が相手打者に読まれ始めると、途端に打ち崩され、大量失点につながる傾向にあります。

特にここ数年は、毎年規定投球回数前後の登板をしていながらも、奪三振数は二桁にとどまるなど年々減少しています。

本人もファンも忘れることのできない、2017年7月7日の広島東洋カープ戦では、8-3と5点リードの中、9回に抑えとして登板した小川泰弘選手でしたが、広島打線に集中打を浴び、まさかの6失点で逆転負けを喫します。

「七夕の悲劇」として有名なこの試合が象徴するように、一度打ち込まれてしまうとなかなか修正できない傾向が見られます。

これには、投球そのものよりも、狙い打ちをされるその配球に課題があると指摘されています。

小川泰弘選手がさらに高みを目指していく中で、より頭脳的な投球が見せられるようになると、これまで以上に安定感が増してくると思われます。



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小川泰弘選手の球速【まとめ】

豪快な投球フォームで打者を圧倒する「和製ライアン」小川泰弘選手。

若い頃の速球で勝負するスタイルから、今では多種多彩な変化球を駆使する技巧派へと変化しました。

2023年に通算100勝を達成し、さらに上積みを目指す上で、投球パターンの工夫や変化球の質の向上などが求められます。

毎年、春のキャンプではチームのOBである古田敦也氏からアドバイスをもらうなど、弛むことなく技術を磨き続ける姿勢がうかがえますね。

発展途上中の若い投手の多いヤクルトスワローズにおいて、小川泰弘選手の活躍はまだまだ必要不可欠です。

これからもヤクルトスワローズの投手陣を引っ張る存在として、さらなる活躍を期待しましょう。