高橋奎二選手の投げ方はちょっと変?独特の投球フォームについて調べてみた!

ヤクルトスワローズの若き左腕エース、高橋奎二選手。

2016年、高校卒業と同時にプロ入りし、徐々にその実力を開花させていきます。

2021年にはローテーションの一角を占め、ヤクルトスワローズ20年ぶりの日本一に貢献しました。

特にオリックスバファローズとの日本シリーズ第2戦で成し遂げたプロ初完投・初完封はまさに圧巻の投球でした。


高橋奎二選手の特徴としてはその豪快な投球フォームがあげられます。

高校時代は「古都のライアン」のニックネームがつけられたその投げ方が話題となりましたね。

今回は高橋奎二選手の個性的なその投球フォームについて紹介します。



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猛練習を重ね実力を開花。甲子園での活躍でプロの道が拓かれる

龍谷大学付属平安高等学校に入学した頃の高橋奎二選手はまだ体も細く、球速も130km前後でした。

当初注目されることはほとんどありませんでしたが、龍谷大学付属平安高等学校での猛練習と、原田英彦監督の熱心な指導により頭角を現します。

2014年春の全国高校野球選抜大会では4試合に登板し3勝、日本一に輝きます。

その後も2014年夏、2015年春と、3度甲子園の土を踏みます。

この時期には球速は140km台後半まで伸びるようになり、そのポテンシャルの高さからプロ野球の球団からも注目されるようになりました。

高校最後の夏となった2015年夏の大会では、京都大会4回戦で敗退し、全国大会へ進むことができませんでした。

しかし、その年の秋のドラフト会議で、ヤクルトスワローズからドラフト3位で指名され、プロ入りを果たしています。


高橋奎二の投げ方は足を高く上げる独特の投球フォームで「古都のライアン」と呼ばれる


高校時代、徐々に力を発揮し始めた時期から、右足を高く上げる独特の投球フォームが話題となり、「古都のライアン」と呼ばれるようになりました。

ライアンとは、かつてメジャーリーグで剛速球投手として活躍したノーラン・ライアン投手のことです。

高橋奎二選手のその投げ方が、投球の際に足を高く上げるノーラン・ライアン選手の独特のフォームに似ているということで名づけられました。

すでに日本では、のちにチームメイトとなるヤクルトスワローズの小川泰弘選手が、足を高く上げるその独特の投球フォームによって「和製ライアン」と呼ばれ、長くそのニックネームが親しまれています。

高橋奎二選手はのちにヤクルトスワローズに入団するので、ヤクルトスワローズには2人のライアンがいることとなりますね。

「古都のライアン」のニックネームは、その投げ方だけではなく、豪快な投球フォームから放たれる剛速球が、ノーラン・ライアン選手の剛速球になぞらえたことも由来となっています。



豪快な投球フォームで打者を圧倒。そのニックネームとともに話題となる

一見、ぎこちなくて「変?」と思われるその投球フォームは、高橋奎二選手の剛速球をより際立たせる効果もあります。

セットポジションから右足を高々と上げた後、その重心移動の反動を大きく使い、豪快に左腕を振り下ろします。

その躍動感がスピードガン以上に球速を感じさせ、打者を圧倒しました。

入学当時、華奢だったその細身の体を克服するための工夫だったと言えるでしょう。

甲子園での活躍が世間の目に留まるようになると同時にその投球フォームも話題となり、「古都のライアン」の見出しが新聞紙上を賑わすようになりました。



プロの壁を感じた時、投球フォームを改造。プロとしての自覚が芽生える

一方で、プロ入り後はその独特のフォームを少しずつ調整し変化させています。

身体を大きく使うその投げ方は当然故障のリスクも高く、実際プロ入り当初は高橋奎二選手も肩や腰などの怪我に悩まされます。

高校時代は通用していいたことがプロの世界で通用しないとわかった時、高橋奎二選手の決断は早く、フォーム改造に取り組みました。

チームメイトであるヤクルトスワローズの大ベテラン左腕、石川雅規選手などからのアドバイスを受け、右足を高く上げるその投球フォームを修正し、セットポジションから腰のあたりに足を固定する現在の投げ方に変えています。

キャッチボールなどでは普段からそのような投げ方をしていたので、あまり違和感はなかったとのことです。

結果、腰への負担も減り、課題であった制球力も安定し始めてきました。

投球フォームを変えたとはいえ、豪快に左腕を振り下ろすそのスタイルは変わりません。

多くの経験を積み、自分なりに試行錯誤した結果、ようやくプロとしての自覚もついてきたことを感じさせますね。



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高橋奎二の投げ方は変?【まとめ】

2021年日本シリーズ第2戦でのプロ初完投・初完封という偉業、そしてチームを日本一へと導いたことで、高橋奎二選手の存在はチームの戦力として欠かせないものとなりました。

投球フォームは変わりましたが、その躍動感はさらに増しており、見ていてとても気持ちが良いですね。

高橋奎二選手の一番の良さはその思い切りのよい投球スタイルです。

気持ちが乗ってくると、雄叫びを上げながら豪快に腕を振り下ろすその投球スタイルは、相手の強打者を圧倒するともに、球場全体を盛り上げてくれます。

2023年シーズンはチームの低迷とともに、高橋奎二選手もややふがいない成績に終わりました。

当然、成績が上ってくるとともに相手チームに研究されることになり、思うように勝てなくなる時期もあります。

しかし、プロとして長く活躍するためには乗り越えていかねばならない壁に違いありません。

経験を積んでさらに成長し、これからもその豪快な投球フォームで圧巻の投球を見せてくれることを期待しましょう。