青木宣親選手の怪我が多いのはなぜ?死球の影響についても解説!

ヤクルトスワローズのレジェンドとして、今でも現役で活躍を続ける青木宣親選手。

2005年と2010年にはシーズン200本安打を達成、数々のタイトルを獲得した後にメジャーリーグへ挑戦。

メジャーリーグ7球団を渡り歩き、日米通算2000本安打を達成しました。

現在は古巣のヤクルトスワローズに復帰し、2021年に念願のヤクルトスワローズでの日本一も成し遂げています。

長く現役を続けていると、当然大小の怪我を抱えることになります。


青木宣親選手は特に死球による怪我が多い選手です。

現役20年、決して簡単な道のりではありませんね。

今回は青木宣親選手を悩ませた怪我について、詳しく調べてみました。




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青木宣親の怪我の経緯

繰り返される頭部への死球。つらい後遺症との戦いも

青木宣親選手と言えば、頭部死球が多いことで知られています。

頭部への死球は当然大きな怪我にもつながりますし、選手生命にも関わることです。

2018年6月には阪神タイガース岩貞祐太投手から頭部への死球を受け担架で退場。

その後、数日間は脳震盪の症状があったとのことで一軍登録を抹消されています。

2023年7月の広島東洋カープ戦では、栗林良吏投手の154kmの速球が同じく頭部に直撃。

球場が騒然とする中、そのまま担架で退場し病院へと運ばれています。

青木宣親選手はメジャーリーグのサンフランシスコ・ジャイアンツでプレーしていた2015年にも頭部に死球を受け、その後めまいや脳震盪などに症状に苦しめられます。

頭部への死球は、日本では当ててしまった投手も即座に退場を宣告されます。

当然、故意に当てることはないのですが、投手も打者も、そして観ているファンもつらい思いをすることには違いありません。



成績の降下や乱闘騒ぎ。死球は怪我だけでなく様々な影響も及ぼす

青木宣親選手は、頭部に限ったことではなく死球が多い印象が強いです。

サンフランシスコ・ジャイアンツ時代には打率3割を打つなど好調を維持していましたが、右足に死球を受け骨折。

長期離脱を余儀なくされ、復帰後には前述の頭部への死球と、たて続けに災難に見舞われます。

そのため成績も下降、規定打席にも到達できず、シーズンオフにサンフランシスコ・ジャイアンツを退団しています。

2020年10月に広島東洋カープ戦では、菊地保投手の直球が左足ふくらはぎを直撃。

青木宣親選手はベンチに下がりましたが、その死球がきっかけで、乱闘騒ぎに発展しかけたこともありました。

死球は怪我につながるだけではなく、その後様々な影響を及ぼすことがあります。

死球の多さは、青木宣親選手の波乱万丈なプロ野球人生をそのまま表している気がします。



工夫を重ねた独特の打撃フォームが、時には死球の要因に


決して大きくない体でプロの世界で長く活躍するには、極限まで身体を鍛えることと同時に、プロの技術に対応できる工夫をしていく必要があります。

青木宣親選手は早稲田大学・ヤクルトスワローズ・メジャーリーグ・そして再びヤクルトスワローズ復帰、と様々な環境でプレーしてきました。

青木宣親選手の凄さは、その環境に応じてその都度打撃フォームをマイナーチェンジしてきたことです。

それぞれの時期の青木宣親選手の打撃フォームを比較すると、良くわかりますね。

青木宣親選手独特の打撃フォーム、打席内側ラインぎりぎりに立ち、内角に食い込む投球に対し身体を開かず、ギリギリまで引きつけて打ち返すその打撃スタイルは、当然死球というリスクも抱えることとなります。

それでも、その打撃フォームは青木宣親選手がプロ野球選手として生き抜くための工夫と言えるのでしょう。



死球で怪我をしても何度でも蘇るその精神力は、まさに現代の鉄人

青木宣親選手が現役を長く続けられる秘訣は、打撃フォームの工夫だけではなく、怪我をしても何度でも復活を遂げる強靭な精神力にあります。

これだけ多くの死球を受けていながらも、復帰し打席に立ち続け、劇的な活躍を見せてくれる選手はそうはいませんね。

かつて、広島東洋カープの鉄人と呼ばれた衣笠祥雄選手も死球が多いことで有名でしたが、
それでも当時の連続試合出場世界記録となった2215連続試合出場を達成しています。

その間、死球で左肩を骨折したこともありましたが、試合出場を続けるだけでなく、打席ではフルスイングをしたことが語り草です。

衣笠祥雄選手はプロ通算23年間で161死球を受けており、日本プロ野球史上3位の多さです。

青木宣親選手は日米合わせて現役20年間で171の死球を受けています。

怪我はとても心配ですが、日本プロ野球の鉄人衣笠祥雄選手のように、不死鳥のごとく蘇る、プロとしての根性も強く感じられます。



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青木宣親の怪我の経緯【まとめ】

青木宣親選手の死球による怪我の多さについて紹介しました。

日本だけでなく、メジャーリーグでもその実力を発揮した青木宣親選手。

死球の多さは、厳しい内角攻めを求められる強打者である所以でもあります。

素晴らしい打者ということがメジャーリーグでも証明されたと言えるでしょう。

体中に死球を受けながらも、怖がらずに球に向かっていくその根性には脱帽です。

しかしファンとしては、一年でも長く青木宣親選手の現役でのプレーを見たい思いです。

これからはこれまで以上に怪我に気を付けて、その円熟味のある打撃を長く見せ続けて欲しいところですね。